JAZZMANIA QUINTETTE

生まれ変わってお金持ちの家に生まれたらヴァイオリンを習いたい。
楽譜の絵のように弓の毛と棒の間にストラディバリウスやガルネリのヴァイオリンを入れてギコギコしてもいいよって言ってくれる先生に習いたい。
弓の毛と棒の間にヴィオリンを入れて引く奏法で演奏する曲として有名なのは1927年(昭和2年)の”Four String Joe”
作曲者は二人のパイオニア、
ジャズヴァイオリンのパイオニア”ジョー・ヴェヌーティー”、ジャズギターのパイオニア”エディ・ラング”
弓の毛と棒の間にヴィオリンを入れて引く奏法を誰が最初にやったのか知らないけれど、
晩年の映像を観るとジョー・ヴェヌーティーの必殺技であったんでしょう。
ただ、ジョー・ヴェヌーティーより先に1928年のヴァイタフォンの映像でこれをやってる人がいました。
ジャズマニア・クインテットのヴァイオリニスト”ジョージ・ストール”です。
録音ではジョー・ヴェヌーティーが先ですが、映像ではジョージ・ストールが先です。
“Ain’t She Sweet”という曲でギコギコです。
さらにこのバンド、ジャズマニアというだけあって、
“I Ain’t Got Nobody”という曲のブレイクで、あの1927年のビックス・バイダーベックの曲”In A Mist”のフレーズを引用してます。
ジャズマニア・クインテット、おそるべしです。
ボクがこの映像を初めて観たのは、15年ぐらい前。
レーザーディスクで1996年発売された”Cavalcade of Vitaphone Shorts 2″の中に入ってました。
当時すでにLDなんて、はぁ?っていう時代でしたが、再生機を探してようやく観た思い出の映像です。